「素敵!!」
なんて、正直、人生で初めて言われたかも。
スーパーで買い出し中のこと。
70代くらいかな?の女性が、レジを待つ列の私の後ろに並んでいて。
チラチラと緯線を感じるなあとは思っていた。
お店のポイントとか支払いとか、スマホ一つで済ませてるのが珍しかったのかな?なんて想像しながら、会計の後に袋詰めをしていた。
すると、次に会計を済ませたその女性がわざわざ隣にやってきて、こう言ったのだ。
「あなた素敵ね!!」
辛うじて外に出られるような格好で、辛うじて外に出られるような化粧で、買い込んだ1週間分の食材をまるでテトリスのようにぎっちぎちにバッグに詰めている私が素敵!?
目を大きくして問い返すと、
「ずっと見てたのよ。いいなあ、素敵だなあって。本当に素晴らしいわ、あなた」
そう女性は続けた。
女性は私の使っているマイバッグを褒めてくれていた。
もう10年近く前に買った、かなり丈夫なトートバッグだ。
昔は、荷物が多いときになんにでも使っていたけれど、今はもう、スーパーでの買い出し専用となった。
ジャガイモ、キャベツ、大根、豆乳・・・重いものはなんでもこれに。
おまけに内側が撥水・保冷加工がしてあるので、冷凍食品や肉や魚も全部これに。
私のおつかいのメインバッグだ。
その他、パンやお菓子など軽いもの常温のものはペラペラの布のバッグに入れて、多いときはパンパンのバッグを3つカートに乗せて店を出る。
そのメインバッグを、女性は指さした。
「ずっと見てたのよ。そういうのいいなあ、素敵だなあって。ちゃんと持ってきて、あなたは素晴らしいわ。本当に」
レジ袋が有料化する前から、マイバッグは主婦の間ではかなり馴染みあるものになっていて・・・あ、でもそうか。ふらっとお店に立ち寄った時なんかは、つい忘れてることがあるもんな・・・
「でも、予定にない買い物したりするときは、つい忘れがち・・」
「ほんとそう。素敵。私も買うわ、そういうの」
「・・・。10年ぐらい前に買ったんですけど、とても丈夫で・・・」
「うん、いいわ。私も買う。あなたは素晴らしい」
「・・・。買ったときは少し値段がしたんですけど、長く使えるから・・・」
「ちゃんと持ってきて素敵。私も持ってるけど薄いのばっかりで・・・それすらも忘れちゃうし」
「・・・。つい忘れちゃいますよね・・・」
「あなたは素敵。買うわ、私も。絶対」
「・・・」
こんな感じで終始、食い気味で言いたいことだけ言われて会話がほとんど成立しなかった(笑)。
それでも文句を言われてるわけじゃないし、むしろ褒めてもらってるわけだから、戸惑いながらも少し嬉しかったのも事実。
私の方が先に袋詰めが終わったので、
「お先に失礼します~」
と声をかけると、
「本当に素晴らしいわ!!あなたは素敵よ!!」
となかなかの大声で言われて、他のお客さんは振り向くし、店員さんもチラリと見てくるし、あまりにも恥ずかしくてそそくさと店を出た。
マスクが手放せなくて他人と距離をとる生活が長く続くけど、こういう何気ないやり取りが、本当はもっとしたいな、と強く思った。
でも・・・それ・・・最後のはちょっと・・・勘弁してほしかったかな(笑)。

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