今年から下の子が幼稚園に通うようになって、1日数時間程度、完全に一人になれる時間が持てるようになった。
自分の時間が持てるようになったら、やってみたかったことがいくつかあって、その中の1つが
“図書館の2階に行きたい”
だった。
よく利用する図書館は、1階が児童書で、小説や実用書などの、いわゆる大人用の本は2階にある。
今まで私は2階に足を踏み入れたことがなかった。
あの静かな空間に子供を連れて行けば、どんな地獄が待っているか想像に難くない。
それに、先に1階で子供の本を選んで・・・子供は容赦なく図鑑とか選ぶからね(泣)・・・6冊7冊抱えて上に上がることを考えただけで・・・そして横には飽きてきた子供が2人うろちょろしている・・・それを思うだけで心が折れて、私は一度も2階に上がったことがなかったのだ。
先日、日中何も予定がなかった日、とうとう私はその願いを叶えるために家を出た。
天気も良かったので、歩いて図書館に向かった。
児童書のコーナーをスルーして、ワクワクしながら、そうっと階段を上る。
図書館おススメの本コーナー、料理、裁縫、ダイエット、子育て、お金・・・
いろんな実用書をパラパラ見ながら、お目当ての小説コーナーへ。
若い頃は、自分は活字中毒だと思っていた。
常に何か読んでいないとそわそわするほどだった。
学校や仕事の帰りには毎日本屋をぶらぶらしていて、立ち寄り先には必ずお気に入りの本屋があった。
そんな私が、久々の本棚を見上げて愕然とした。
本の、
選び方が、
分からない。
何を、
読んだらいいのか、
分からない。
本を読むことから離れすぎて、どうやって何を読んだらいいのか、すっかり分からなくなってしまっていた。
あの本の作者は誰だっけ?あのタイトルは何だっけ?
スマホ片手に調べながら見て回ったけれど、これ!という本には出会えず。
せっかく来たのだから。と、昔から気になっていた本を1冊、選んで借りて帰った。
もはや、“何か借りるんだ”という意地だったと思う。
その証拠に、1週間経ってもその本に手が伸びることはなかった。
貸出期間は2週間。
これはマズい。と、10日経った頃、初めて本を開いた。
学校の宿題をする娘の横で、字を目で追うも・・・頭に入ってこない。
好みじゃなかったのかな。でも好きなジャンルだし、気になっていたことは確かだし・・・
無理にでも読み進めてみようとしたけれど、それ以上ページをめくることは出来なかった。
私の後に予約が入っていなければ、再度貸し出しという形で延長することは出来る。
でも多分、もう読まない。
そう思った。
結局、返却日まで3日を残しながら、息子を幼稚園のバスで見送ったその足で図書館に向かい、返却ボックスにそっと返してしまった。
また読めるようになるかなあ、本。
ちょっと、というか、まあかなり、悲しかったな・・・
早く続きが読みたくて、食事の時間も惜しいようなあの感じ、また味わいたいなあ。
戻れるのかなあ。そんな自分に。

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